1974年カナダ
ジャンル・ホラー
監督・ボブ・クラーク
主演・オリヴィア・ハッセー
夜な夜な女子寮にかかってくる悪戯電話。そんな最中、寮生の一人が何者かに殺されてしまう。
犯人はいったい誰なのか?電話と関係のある人物なのか?
稲川淳二さんの怪談にこれとよく似た話があるのですが(元は海外では有名な都市伝説らしいです)、怪談の方を先に聞いていたわたしとしては、稲川さんの怪談を映画化した作品のように感じてしまいました。
怪談では「その電話、あなたの家の二階からかかってるんです」という刑事の言葉で終わるのですが、映画ではその続きがあるのです。
じゃあその二階からかけてる奴は誰なんだ?という種明かしですね。
しかし犯人が特定された(かのように見えた?)後、最後のスタッフロールで・・・再びベルが鳴り響くのです!犯人?は間違いなく死にました。
見る人によってはこれはただの演出効果であり、事件は解決したように見えるでしょう。
犯人?の動機に納得できていなかったわたしは、どうも府に落ちませんでした。
それだけにこの演出は後をひきましたね。そもそもこの映画の怖さの所存は、犯人は電話の向こうでのみ実在し、実際の姿形は視聴者にも見えないところだと思うのです。
犯人が特定されその姿が露わになるということは、この映画を台無しにしてしまいかねません。
まるでミステリー映画のように終わらせておいて、実はホラーである事を思い起こさせる巧みな演出だと思います。
クリスマスシーズンの話でもありますので、クリスマスに何か映画を見たい人にもお勧めします。
評価:80点
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