2011年米
ジャンル・ホラー
監督・ヴィクトル・ガルシア
主演・スティーブン・ブランド
パズルBOXを開けると異次元の扉が開き、突如顔中釘だらけの男(ピンヘッド)が現れる。
痛みあっての快楽だ。絶頂だ。やれエクスタシーだのと、何だかよく分からないSM概念をぐいぐい押し付けてきます。
この一方的な感じがいかにもサディスト。
最初にBOXを開けた男は顔の皮を剥がれ、すっかりピンヘッドに洗脳されてしまったようです。
その後親友を使って次々と殺人を犯していくのですが、いったい何目的?!
親友になりすまして、その家族をいたぶったり何目的?!
チンピラ男の意味不明な狂行を1時間も見せられ、すっかりダレてしまいました。
最後の最後でピンヘッドが再降臨し、「もうえーわ!飽きたわ!こっからはわいの惨っい酷っいスプラッター劇場の始まりや!お前らよー見とけ!!」と、地獄の幕を開けるがごとく、チンピラ男の母親の喉元を左右にバリっと引き裂きます。
あわやプレデターの素顔のようになるおかんの喉。「イッツショー―タイム!!」
そしてそのままエンディングへ・・・。
「え?!!」
ホラー界においてジェイソンやフレディと同じくらいカリスマ性のあるピンヘッドですが、どうも彼のスタンスは前者とは違うようです。
好き嫌いの別れるジャンルですね。
流石に9作目ともなると、間違いなくこの世界観を知り尽くしてる人向けの作品です。
ビギナーお断りです。
うっかりビギナーがこの映画を見ようものなら、大火傷間違いなしです。
SMの奥深しです。
にしてもこの尻切れ感、いかにも続く・・ですが、この作品単体では全く見所がなく、コアなファンも切れた尻尾を巻いて投げだす程の駄作っぷりです。
ヘルレイザーは最初の奴をみましょう。
評価:20点