1988年日
ジャンル・SF
監督・ジェームズ・キャメロン
主演・エド・ハリス
SF映画といえばスピルバーグ、そしてキャメロンですよ。
どちらもリアルさよりもエンターテイメントを重視していて、視覚的、感覚的に楽しめるのです。
理屈じゃないんですよね。
本作に登場する宇宙人なんかは、蝶々とエイを合体させたような、まるで小学生が描いたかのようなデザインです。
主人公がこのエイもどきと仲良く手を繋いで海底を遊泳する姿などは、完全にファンタジーです。
かの名作、「ET」を明らかに意識しているのが分かります。
リスペクトでしょうか?
とことんリアルなSFが好きな人は、ここですっかり萎えてしまうかも(終盤ですが)。
冷えきった夫婦が物語を経て、再び愛情をとりもどすというベタなストーリーですが、やっぱり泣いてしまうのですよ。
妻を一回死なせて蘇生するシーンは号泣です。
次から次へとアクシデントが襲う展開も、いかにもご都合主義でアメリカ的。
とはいえ結構長尺なので、これくらいでないと間が持たないのも事実。
エイリアン退治にもってこいの一癖も二癖もある特攻野郎達が集ってますが、本作の敵はエイリアンではなく人間です。
メンバーが一人一人死んでいって的なやつを期待している人は要注意です。
キャメロン監督の映画は人類に警笛を鳴らすテーマの物が多く、本作もしかりです。
評価:70点