1968年 米
ジャンル・ドラマ
監督・ロブ・ライナー
主演・ウィル・ウィトン
少年達が♪ロリポップ♪を口ずさみながら線路をどこまでもどこまでも歩いていく。
何とも甘酸っぱい気持ちにさせてくれるノスタルジックな作品として有名な本作ですが、その目的が死体探しだと言う事を知る(覚えている)人は以外に少ないのでは。
最後もどこかじめっとした幕引き。
しかしそんなエンディングをも美しく昇華させる、ベン・E・キングの♪スタンドバイミー♪の圧倒的パワー。実際この映画、少年達の幼稚で他愛ない会話とじゃれあいが全てで、その知名度に反して話の面白さは今一。
それどころか汚いシーン(大勢でゲロを吐きまくる)もあり、見る人によっては最悪の映画と感じられるかもしれません。
ただこの映画の締め括りとして語られる「私は自分が12歳の時に持った友人に勝る友人を、その後持ったコトはない。」という言葉。
この言葉が、この少年達の下らない日々を何とも愛しいものに感じさせてくれるのです。
なんなら汚いゲロシーンでさえも。
わたしも未だ12歳の時の友人が人生最高だったと感じています。
損得を考えず、ありのままの自分でぶつかり合えた仲間達との日々。
あの頃を思い出させてくれる貴重な映画です。
目頭が熱くなります。
音楽と映画のマッチングも素晴らしいです。
評価:100点
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