1994年 日
ジャンル・ホラー
監督・中田秀夫
主演・松嶋 菜々子
ビデオの内容や呪いを生んだバックボーン、貞子のいかにも(幽霊)な姿に、登場人物達はおろか視聴者までもが、呪いを解くには霊の浄化が必要なのだと思い込まされてしまいます。
呪いの本質を考えれば、全くの検討違いだと気づかされるのですが・・後の祭りです。
最後はマジで怖いです。
様々な形で「呪い」を描写してあるのですが、なかでも浅川を夫の高山が撮った時のスナップ写真は、ゾゾゾゾッときます。
一見心霊写真のように見えてしまうのもまた、除霊という発想に向かわせてしまう要因の一つです。息子と各々の呪いを解くため、井戸に入り貞子の遺骨を探す高山と浅川。
タイムリミットは数時間、高山が井戸に入り水をくみ、浅川がバケツを引き上げる。
逆!逆!作業分担間違ってます!
力仕事は男の役目です。
案の定力尽きる浅川。
交代を告げる高山に、「いやよ!!」と猛反発する浅川。
え~~~っ?!
怖いのは分かりますが、息子の命がかかってるわけですから。
それとなく嫁さんに「入る?」と尋ねると、「子供のためなら」と即答。
本当かなー?嫁さんの怖がりは超一級です。
お化け屋敷の入り口でUターンして逃げ出した程ですから。
大変湿度の高いじめっとしたホラーであるにも関わらず、ビデオやテレビという媒体を使う事で、見事に現代とリンクした傑作中の傑作。
浅川がビデオを見終わったあと、何も映らなくなったテレビに貞子が映るのですが・・・
初めてリングを見た夜、DVDを消すのが怖くてもう・・・
評価:100点
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