2019年 日
監督・こだま兼嗣
テレビアニメで使われていたOPやEDの曲が挿入歌として使われていたり、スタッフロールも「ゲットワイルド」と「Still love her」の2曲構成ととにかく豪華。
改めて曲の力が大きい作品だった事を認識しました。
ただ少々大袈裟と言うかあざといと言うか、くどく感じてしまったのも事実です。
ギャグ要素に関しても同様です。
特に海坊主のお笑い担当感が酷い・・(劇場版ドラゴンボールにおけるベジータの扱いに近いものがあります)。
劇場版になると盛り過ぎてしまうのは日本の映画の悪い癖です。
キャッツアイの友情出演に関しては、良い「盛り」でした。
とはいえ、これは贅沢な感想ですよ。
テレビアニメが終了して30年近くたった今、再びシティハンターの新作が見れるだけありがたい話です。
評価すべきは、本作は間違いなくシティハンターであった事。
昭和アニメの珍妙なマイナーチェンジが横行している中、当時の雰囲気、世界観もそのままに、見事に現代へと昇華されています。
お約束の「もっこり」や「一発」などといったワードも、今の若い人からすれば「はい?」ってなりますよ。
そこに媚びない姿勢に、製作陣のシティハンターに対する強い愛を感じました。
冴羽遼がパイソン以外の銃(ウィンチェスター)を活躍させているのは新鮮でした!
しかも銃身を短く切るというマニアックな使い方。
この辺、ファン層を完全に意識しているのが伝わります。
面白いというより、素直に懐かしいと感じた作品でした。
評価:70点