週一映画館

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『劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』劇場版の悪い癖

f:id:guiter8888:20200905150131j:plain2019年 日
監督・こだま兼嗣

 

テレビアニメで使われていたOPやEDの曲が挿入歌として使われていたり、スタッフロールも「ゲットワイルド」と「Still love her」の2曲構成ととにかく豪華。
改めて曲の力が大きい作品だった事を認識しました。

ただ少々大袈裟と言うかあざといと言うか、くどく感じてしまったのも事実です。
ギャグ要素に関しても同様です。
特に海坊主のお笑い担当感が酷い・・(劇場版ドラゴンボールにおけるベジータの扱いに近いものがあります)。
劇場版になると盛り過ぎてしまうのは日本の映画の悪い癖です。
キャッツアイの友情出演に関しては、良い「盛り」でした。

とはいえ、これは贅沢な感想ですよ。
テレビアニメが終了して30年近くたった今、再びシティハンターの新作が見れるだけありがたい話です。

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評価すべきは、本作は間違いなくシティハンターであった事。
昭和アニメの珍妙なマイナーチェンジが横行している中、当時の雰囲気、世界観もそのままに、見事に現代へと昇華されています。
お約束のもっこり」「一発」などといったワードも、今の若い人からすれば「はい?」ってなりますよ。
そこに媚びない姿勢に、製作陣のシティハンターに対する強い愛を感じました。

冴羽遼がパイソン以外の銃(ウィンチェスター)を活躍させているのは新鮮でした!
しかも銃身を短く切るというマニアックな使い方。
この辺、ファン層を完全に意識しているのが伝わります。 

面白いというより、素直に懐かしいと感じた作品でした。


 評価:70