北野武初の監督作品。
ホームレスをリンチした挙げ句殺してしまった少年に、問答無用の鉄拳制裁。
逃走する麻薬常習犯を車で轢く。
警察署内での拷問、発砲。
これぞ警察本来のあるべき姿。
ヤクザも警察も一緒でしょ?
正義無きチカラは暴力でありチカラ無き正義は無力?
暴力で大いに結構。
暴力は暴力、そこにどんな精神があるかなんて関係ありません。
殴らないと分からないやついるよ?
殺さないと駄目なやつも。
目には目を暴力には暴力です。
我妻諒介(北野武)のような人間は警察には必要不可欠。
一般人だと逮捕されちゃうから。
後輩に「我妻さん、何で警官になったんですか?」と聞かれた時「友人の紹介」とジョークをかましてましたが、本当は合法的に人殴れるから。
人撃てるから。
実際警官という足枷がなくなった我妻の暴力は、最たる場所へと突き進んでいきます。銃声のみが淡々と物語を終結させていく様は圧巻です。
しかし我妻が最期に撃った人間は・・・。
まさに我妻の狂気が暴走した瞬間でした。
肯定してはいけない作品なのでしょうが、現代の無力かつ偽善的な刑事ドラマ及び現実にこそ嫌悪を感じます。
暴力は駄目です。
けどね、暴力をふるう相手にふるう暴力は構わないでしょ?
それさえも否定するのが正義って風潮は嫌いです。
白竜の顔面凶器っぷり、岸部一徳のキレのいいストレートにも注目。
評価:80点
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