週一映画館

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映画のレビューと音楽活動、筋トレブログです。

『羊たちの沈黙』意味深なタイトルに翻弄される

f:id:guiter8888:20201006222749j:plain1991年 米
ジャンル・ホラー
監督・ジョナサン・デミ
主演・アンソニー・ホプキンス

 

猟奇殺人犯バッファロービル逮捕のため、囚人であり元精神科医でもあるレクターに協力を仰ぐFBI。
見習い捜査官のクラリスに興味を持ったレクターは、バッファロービルの情報を提供する変わりに、クラリスに自身の過去を語らせる。

叔父の元へ預けられていた頃、を虐殺する叔父の姿を目撃し、その時に聞いた羊の悲鳴が今でもトラウマになっていると語るクラリス
この事がタイトルになっているわけですが、特に事件解決へのヒントになっているというわけではないのです。
何だかこの意味深で哲学的なタイトルに騙され?勝手に小難しい映画だと思ってずっと避けてました。

レクターがクラリスに話す情報はどれも変化球ばかりで、そこが少々頭を使わされる所でありますが、特に何か深いメッセージがあるわけでもなく、事件そのものも実に単純なものでした。

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レクターが脱走する手際の良さには感心しますが、同時に警備の手ぬるさに呆れてしまうのはよくあるパターンです。
レクターほど警戒されてる囚人に食事を与えるのに、何故に檻の中へ入っていく必要があるのか?
百歩譲っても離れた位置に監視役を置くべきです。

アカデミー賞も得ている本作ではありますが、わたしには至って普通の作品に見えました。
しかしながら、以降同じよう猟奇サイコサスペンスが大量生産されてきた事を考えると、この作品の影響力は相当なものです。


評価:70