不慮の事故や凄惨な事件により大切な家族を失う悲しみは言葉で言い表せません。
悲しみにくれ、家族のもとへ行きたいという思い。
でも死んだら無なんじゃないでしょうか。
わたしは根本的に宗教的に語られるあの世を信じてはいません。
家族と自分をこの現世において繋ぎとめているもの。
それは肉体や魂ではなく、絆だと思うのです。
自分が生きてさえいれば、家族の写真や動画を見ることも、遺品に触れることもできます。
そうやって家族を思いだす事で、家族との絆を繋いでいられるのです。
生きていても、絆を失えばいないのも同然です。
自ら命を断つという事は、自ら絆を断つ事と同じです。
その時点で会う事は叶いません(仮にあの世があっても)。
ましてや向こうから呼んだりなんかするものですか(仮にあの世があっても)。
♪わたしのお墓の前で泣かないで下さい。
そんな所にわたしは眠ってなんかいません♪
全くその通りです。
けどあの世にもいません。
ただお墓の前に立つ事で、確かに絆を感じられるんです。
胸が暖かくなるんです。