2003年 米
ジャンル・スリラー
監督・クリス・ケンティス
主演・ダニエル・トラヴィス
大海原のど真ん中に置き去りにされてしまった夫婦の実話?(を元にした創作話)。
洋画ではトップクラスの怖さです。
水平線の彼方に浮かぶボート。
近づいているのか離れていっているのかも分からない。
その存在は、より一層孤立感を引き立たせます。
気まぐれで噛んでくるサメは、エンターテイメント性の欠片もないリアルメジロザメ。
サイズは人間より少し大きいくらいで群れをなしています。
希望と絶望の比率が2対98。
希望の2は何か?
カイジのセリフに
「人間こそが希望そのものだったんだ!」(鉄骨渡り)
というのがありますが、この状況がまさにそれ。
パートナーの存在により状況が変わる事は何もないのですが、いてくれるだけで感謝!圧倒的感謝!なのです。
パートナーの存在により状況が変わる事は何もないのですが、いてくれるだけで感謝!圧倒的感謝!なのです。
ストレスの頂点に達し絶叫する夫に対して、海水の温度よりも冷たい態度をとる妻。
ただでさえ寒いのにヤメロ。
状況も怖いのですが、絶望を悟った後の妻の行動が何より恐ろしい。
死への恐怖よりも、孤独への恐怖がひしひしと伝わってくる作品です。
評価:100点