週一映画館

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映画のレビューと音楽活動、筋トレブログです。

『オープンウォーター』冷たい熱帯女

f:id:guiter8888:20210311130855j:plain2003年 米
ジャンル・スリラー
監督・クリス・ケンティス
主演・ダニエル・トラヴィス

 
大海原のど真ん中に置き去りにされてしまった夫婦の実話?(を元にした創作話)。
洋画ではトップクラスの怖さです。
 
水平線の彼方に浮かぶボート。
近づいているのか離れていっているのかも分からない。
その存在は、より一層孤立感を引き立たせます。
 
気まぐれで噛んでくるサメは、エンターテイメント性の欠片もないリアルメジロザメ
サイズは人間より少し大きいくらいで群れをなしています。
希望と絶望の比率が2対98。
希望の2は何か?
 
カイジのセリフに
「人間こそが希望そのものだったんだ!」(鉄骨渡り)
というのがありますが、この状況がまさにそれ。
パートナーの存在により状況が変わる事は何もないのですが、いてくれるだけで感謝!圧倒的感謝!なのです。 

f:id:guiter8888:20210311130921j:plainストレスの頂点に達し絶叫する夫に対して、海水の温度よりも冷たい態度をとる妻。
ただでさえ寒いのにヤメロ。
状況も怖いのですが、絶望を悟った後の妻の行動が何より恐ろしい。

こんなパートナーは絶対嫌です。
まぁ最初からおかしい感じはありましたよ。
サイコパスとまでは言いませんが、何か心に闇を抱えているのは分かりました。
死への恐怖よりも、孤独への恐怖がひしひしと伝わってくる作品です。
 
評価:100