週一映画館

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映画のレビューと音楽活動、筋トレブログです。

『パラドクス』永遠に繰り返される無意味な日常。

f:id:guiter8888:20210323133321p:plain2014年 墨
ジャンル・スリラー
監督・イサーク・エスバン
主演・マルコ・ダニエル

 

パラドックスとはー正しそうに見える前提と、妥当に見える推論から、受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉である。逆説、背理、逆理とも言われるー

延々とループし続ける世界A
ある事が切っ掛けで世界Bへと移行していきます。
そしてまた同様の切っ掛けから世界Cへと。

一見出口のようで、実はそこは別の世界の入り口になっているという仕組み。
果たしてこの世界から抜け出す術はあるのか?

難しい事はさておいて、延々ループする世界で限られた登場人物達がどのようにして生きていくのか?を客観的に楽しむのがメイン。

f:id:guiter8888:20210323133333p:plainネタばらし?を見た後も、今一釈然としません。
明確な答えが出ないからこそのパラドクスでもあります。

ただ世界AもBも景色が違うだけで状況がほぼ同じ。
何か事件が起きるでもない、正直退屈です。
それだけでなく、変わらない状況の中、変わらない生活を送り、ただただ老いていくだけの人間の姿に嫌悪感すらおぼえます。

食料が無料で永久供給されるという設定は駄目ですね。
人間らしさを失っています。
むしろそれが狙い(見せたい部分)だったのだとすれば、結構嫌な映画ですね。

 

評価:50