1997年 豪
ジャンル・スリラー
監督・サマンサ・ラング
主演・パメラ・レイブ
大牧場の一人娘であるヘスターは、使用人として雇った少女、キャスリンに恋をしてしまう。
父親の膨大な遺産を使いキャスリンを誘惑しようとするが・・。
この映画を一言で言うなら、
女同士であるが故に確かな繋がりも持てず、ただ一方的に相手を好きになり、上辺だけの信頼関係を築いた悲惨な、いや、滑稽な女の末路、というところでしょうか?
見ようによっては喜劇です。
キャスリンは今まで見た映画の中でも5本の指に入るクソビッチ。
ヘスターが運転している車の助手席に座り、ヘスターに買ってもらったブーツを履いた足を、フロントガラスに投げ出す女です。
わたしがヘスターだったら、この瞬間車を止めて引き摺り降ろしてますよ。
挙げく無免許で車を運転させ、案の定人を跳ね殺してしまいます。
そしてキャスリンを庇うため死体を井戸に・・・(二人共呪われろ、貞子に)
救いも同情もない話です。
最後に残ったのは、キャスリンに対する果てしない憎悪のみ。
顔も怖いし。
キャッチコピーに「これは繊細で残酷なおとぎ話です」とありますが、こんな夢も希望もロマンスの欠片もないおとぎ話があってたまるかと。
ただ悲しいかな、こういう話好きなんです。
死体を井戸に落としてから、微妙にホラーな展開を見せるのも面白いです。