週一映画館

週一映画館

映画のレビューと音楽活動、筋トレブログです。

『郵便配達は二度ベルを鳴らす』ギリシャ女はお熱いのがお好き

f:id:guiter8888:20210921093615p:plain1981年 米
ジャンル・サスペンス
監督・ボブ・ラフェルソン
主演・ジャック・ニコルソン

 
なぜこのタイトルなのか?
ジャンルとタイトルから、配達員に扮した殺人鬼物かと思っていましたが、まさかのボニー&クラウド

夫婦でレストランを経営するコーラ婦人。

ある日突然現れた性悪男のフランクに魅いられてしまう。

旦那は善人だが女性に対する扱いが雑。
コーラに「いい物がある」と言っておもむろにクローゼットからガウンを取り出し羽織ってみせる。
「新しく買ったの?」「いいだろう?(満面の笑み)」
いやいや、それは妻へプレゼントする時のシチュエーションだろう。
そりゃ殺され浮気もされるわ。

f:id:guiter8888:20210921094905p:plainフランクは情熱的でミステリアスな部分こそあれ、根っからの犯罪者。
コーラはフランクに何度も愛想をつかしながらも、結局離れられないズブズブの関係へと落ちていきついに・・・。

幾多の試練を乗り越え新たなスタートを切る二人。
とは言え罪を背負った二人が祝福されるはずもなく。
そして道理に合った顛末。

ディソン郡の橋
俺たちに明日はないを足して割ったようなストーリー。
しかし両作品のような潔さは感じられません。
原作ではフランクも最終的に死ぬ(死刑)ことになるようですが、映画が途中で終わっているのは言わずもがなということなのでしょうか?
どちらにせよ中途半端な印象しか残りません。

機関銃で蜂の巣とはいかないまでも、二人共車で崖から転落するくらいの華々しさを見せてもらいたかったところ。
いや、先に愛するものを失う悲しみを味わうことに意味があったのか?
失望の後の絶望劇。
そう考えると結構サディストなシナリオですね。

40