サンタを名乗る親切で知的な老人、クリス。
果たして彼は本当にサンタなのか?
老人を慕う弁護士のフレッドは、その真偽を法廷で証明させられることになります。
当然現実的な証拠など用意できるはずもなく、言わばとんちで解決することになるわけですが、これが実によく出来ていて感心させられます。
果たして彼は本当にサンタなのか?
老人を慕う弁護士のフレッドは、その真偽を法廷で証明させられることになります。
当然現実的な証拠など用意できるはずもなく、言わばとんちで解決することになるわけですが、これが実によく出来ていて感心させられます。
屁理屈をこねているだけでなく、サンタを信じないリアリストの母娘にも、信じる事、夢を見る事の大切さを問いかける内容にもなっています。
《※以下ネタバレ含む》
ただ、テーマに反して家族で楽しめる映画だとは言い難いです。
裁判のくだりは子供にはやや敷居が高いように感じますし、何よりスーザンの『本当のサンタなら家をくれるはず』という無茶苦茶な願いを叶えてしまったことで、この映画を見た子供にとって、サンタがまるで打出の小槌のような存在になっていないかと心配になります。
実際はスーザンの親が家を買取った事になっていますが、そんなこと子供には知った事情ではありませんし、それを説明して聞かせるのはあまりにナンセンスですから。
「思い通りにならなくても信じてほしい」と言っていたクリスでしたが、結局は思い通りにさせてしまうことで信じさせてしまっているのも「何だかな」という感じ。
ファンタジー要素のないサンタ映画というのも新鮮ではありますが、こういった部分にしわ寄せを感じてしまいます。
もっと素直で従順な子供ならこうは感じなかったのでしょうが、スーザンはちょっと手強すぎました。
最後、家に置かれていた杖は、クリスからの「スーザン強ぇ~(つえ~)」というメッセージだったのでしょうか?
70点