週一映画館

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危機感の衰退

国際調査で「もし自国で戦争が起きた場合戦争に参加するか」の問いに「はい」と答えた人は日本では13%しかいないそうです。
これは戦争に参加するのが嫌だとかいう単純な消極意見ではなく、もし戦争が起きた場合、そして敗戦した場合どうなるのか?という事が、想像、理解できていない日本人がいかに多いかということだと思うのです。

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戦争に負ければ、それはもう侵略国の好き放題となってしまいます。
国は勿論それまでの日常、秩序、全てを奪われるのです。
かつてアメリカが日本をそうしなかったのは諸事情こそあれ、奇跡に近いことです。
しかしそれが逆に、現代の日本国民に「戦争で負けてもまた日本として復興できる」という根拠のない幻想を抱かせてしまったのだと思います。
負ければどうなる?という危機感の衰退、いや欠損か。
何にせよこの調査における日本の数字は、自分の国は自分で守らなければならないという国防に対する日本人の士気の低さを表しているとも言えます。

現在ウクライナが踏み堪えているのは、自国民の士気の高さがあればこそです。
彼らは皆、負ければどうなるのかという事が分かっているのです。
今のわたし達に必要なのは、現実的且つ具体的な危機感を持つことだと思います。
そのためにも今起きている戦争から学ぶ事は多いはずです。