2002年 日
ジャンル・サスペンス
監督・森田芳光
主演・中居正広
公園のゴミ箱から発見された遺体の一部と女性物のバッグ。
しばらくして犯人からマスコミへ犯行声明が届く。
「遺体の一部とバッグはそれぞれ別の人間の物だ」
当時乗りに乗っていた仲井正広を筆頭に、藤井隆、小池栄子、爆笑問題、PUFFY等タイムリーな芸能人が多数共演。
そのためジャンルにそぐわないバラエティー感が出てしまっているのが、仇となっている気がします。
原作よりも冷静で切れ者として描かれているピース(中居正広)。
原作では偶然とされている事も、本作ではほぼピースによる仕業とされています。
誰が死体を発見して、誰を容疑者に仕立て上げるか等、ピースによる入念なキャスティングが行われるシーンはゾクッとします。
実際の事件も、こうした計画の元行われていたりするのでしょうか？
公園のゴミ箱からバラバラ死体というとあの事件を思い出しますが・・。
《※以下ネタバレ含む》
プレステレベルのCGで爆発(自殺)したピース。
この辺もある種ピースを神格化させるための変更(原作では逮捕)だとは思いますが、それにしてもあの表現はなかろうに。
しばらく何が起きたが理解できませんでしたし、正直ふざけてるのかなと思いました。
キャスティングも含め、こういった表現が原作者の逆鱗に触れたのではないでしょうか。
「殺人犯は生まれながらになるものじゃない。環境が重要。」と、最後の最後にとってつけたかのようなメッセージも蛇足。
何かと酷評されている映画ではありますが、個人的にはそこそこ楽しめました。
なんだかんだ森田監督の映画好きなんです。
60点
