週一映画館

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映画のレビューと音楽活動、筋トレブログです。

『星の王子ニューヨークへ行く』理想の男

1988年 米
ジャンル・ラブコメディ
監督・ジョン・ランディス
主演・エディ・マーフィー

 

21歳を迎えたザムンダの王子マキームは、自立した女性を妃に迎えるため、家来と共にニューヨークへと旅立ちます。

マキームは身分を隠してハンバーガー屋の娘リサに猛アタックをかけますが、リサには既に父親のきめた婚約者で資産家の息子ダリルがいました。

金持ちだが性格の悪い男、貧しくても心の綺麗な男、どちらと結婚した方が女性は幸せになれるのか?
理想は後者ではありますが‥‥。

確かにリサはお金じゃなくてマキームの中身に惹かれていました。
マキームの正体を知って「住む世界が違う」と別れを切り出しもしました。
これに対してマキームは「王位を捨ててもいい」と言っています。

この時リサの中で相当な葛藤があったと思うのです。
「自分はお金が目当てで結婚するんじゃない、でもやっぱり‥‥!」と。

結論、金もちで心の綺麗な男こそが真の理想って事ですね。
これぞ世の全ての女性の心理(本音)。
う~ん、いかついなー。

ただこの映画、全くもって嫌味がないのです。
それもこれもマキームが異性としてだけでなく、人として好かれる存在だからこそ。

温厚知的で誰に対しても敬意をもって接するマキームに、好意を抱かない人間はいません。

当時スラム育ちの役が多かったエディマーフィーが、まさかの王子役で話題をよんだ80年代を代表するラブコメディ。
老若男女楽しめる傑作です。

 

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