週一映画館

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映画のレビューと音楽活動、筋トレブログです。

『シドアンドナンシー』シドに感化されていたあの頃

1986年 英
ジャンル・伝記
監督・アレックス・コックス
主演・ゲイリー・オールドマン


なじり合い、時に愛し合い、互いの足を引っ張り合うシドと恋人のナンシー
そんな二人の荒んだ世界をひたすら見守るだけの映画。

シドヴィシャスを演じるのは、ジャンキーの演技では右に出るものはいない、あのゲイリーオールドマン(当時は本人だと思ってました)。
レオンでも見事なイカレっぷりを演じてましたね。
ナンシーが不細工過ぎるのは何故!?まぁその方がアバズレ感がありますが。

正直ストーリーはあってないようなもの。
大人が見るにはちょっと退屈な気がします。
しかしこの映画を初めて見たのは高校生の頃、もろ感化されてしまいました。
二人の破滅的な行動全てが格好良く見えていたのです。
「セックスは汚ねぇ、ヒッピーのクソだ」という台詞も当時は胸に刺さりました。
純粋だったんですねぇ。

今見ると「あぁ、あの時感化されたシドの片鱗がまだ自分の中に残ってるなぁ」と。
勿論今は何一つ感化される物はありませんが。

映画はいつも奥様と見るのですが、この映画は久々に一人で見ました。
なんかこの映画から受けた影響の欠片に気付かれたくないというかなんというか・・

ゴミの舞い散るスラムでのキスシーンは、まさにこの二人を象徴しているように思います。
幻想的で最も好きなシーンです。

 

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