2022年 仏
ジャンル・ホラー
監督・デヴィット・クローネンバーグ
主演・ヴィゴ・モーテンセン
そう遠くない未来、人類は人工的環境に順応すべく進化していた。
痛覚の消失に始まり、遂には体内に新たな臓器を生みだす者も現れ始める。
加速進化症候群のソールは、自ら臓器を摘出するショーを行う傍ら、進化推進派の行動を政府に伝えるスパイ活動を行っていた。
映画の内容よりも、監督の頭の中に興味が湧いてしまいます。
臓器を女性であるパートナーに摘出される様を、「新たなセッ〇ス」という感性。
内臓を「内なる美」と表現する変態性。
なんかもう超越してますね、色々と。個人的に一番ヤバいと感じたのは、8歳の少年が解剖されるシーン。
グロくはないのですが、こんなものをアートとして見守る大衆の図に吐き気がします。
劇場で途中退場者が出たのもうなずけます。
他に類をみない作品ではありますが、見る人を選ぶ内容ではあるのも確か。
解剖ベッドや食事介助椅子など、独創的な未来装置も印象的。
ギーガーを想わせるデザインも秀逸。
食事介助椅子のどこをどう介助?補助?しているのか分からない、謎の動きがキモ可愛い(死語?)。