2019年 米
ジャンル・ドラマ
監督・ダニー・ボイル
主演・ヒメ―シュ・パテル
売れないシンガーソングライターのジャックは、ある夜交通事故によりビートルズが誕生していない世界へと飛ばされてしまう。
ジャックは後ろめたさを感じつつも、ビートルズの曲を自分の曲と偽りデビュー。
世界的なスターへと昇りつめていく。
ジャックが最後に言った「僕は彼らの音楽をこの世界に届けただけ」という台詞。
これってカバー曲でデビューする無名歌手や、プロなのにカバーばかり歌う歌手にもあてはまる気がします。
まさに他人の曲を紹介してるだけ。
ただ世の中にはカバー賛成派の人も少なからずいて、劇中にも盗作と知りながらジャックを応援する人物が登場します(おそらくジャックと同じようにビートルズがいる世界から飛ばされてきた人)。
彼らは「懐かしい」と言ってありがたがってましたが、正直モヤっとしました。
確かに存在していない以上、他に聞く手段がないという価値はあるかと思いますが、例えば尾崎豊が亡くなった後、例え全ての音源が残されていなかったとしても、自分なら別人が歌う尾崎を聴きたいとは思いません。
オチがキーラナイトレイ主演のはじまりのうたと似てたけど、こっちは盗作ですからね。
そりゃそうだろうと。
そういう意味でも感動はなかったですね。
両親から曲を聞かせてくれと言われたジャック。
いざ弾きはじめると好き勝手に話し出したり電話で話しこんだり・・。
悪気がないのは分かるのですが、聞き手と演者では聞く姿勢に温度差があるのはよくあること。
その辺が上手く再現されていて、思わず苦笑いしてしまいました。
50点
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