1980年日
ジャンル・ドラマ
監督・野村 芳太郎
主演・渡瀬 恒彦
ごく平凡な家庭に育つ少女まさこは、泥遊びをしている時、指先の傷口から菌が入り破傷風にかかってしまいます。
治ってしまえば後遺症もなく、予防接種でほぼ防げる病。
しかし致死率は50%
発作が起きると舌を噛んだりのけ反って背骨を折ったり、相当の痛みと苦しみに耐えねばなりません。
ドラマ映画でありながら、邦画の中でも屈指の「怖い映画」と評される本作。
発作に苦しむまさこが「い"いぃぃぃぃぃいっ!」とベッドでエビぞりになる姿は、ベッドに浮上するエクソシストのリーガンを思い出させます。
こんな身近な所に「死」に繋がる危険があったとは。
わたしも子供の頃よくドブに手をつっこんでザリガニ捕りなどしたものです。
その時手を怪我していなかったはずもないですが、何事もなかったということは予防接種を受けていたのでしょう。
母親のあまりの弱さにイライラしてしまいます。
まだ生きている子供の髪の毛を形見として切り取ったり、子供が死ぬと決めてかかる絶望発言を連発。
子供は必死に闘っているのです。
にしても、この病院にはナースコールないのか?
発作が起きるたびにオヤジがナースセンターへ駆けていく姿が滑稽に映ってしまいます。
時代でしょうか?
親として、子供の病にどう向き合うべきかを考えさせられる良い作品です。
評価:90点
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