2016年 日
古谷実のサイコスリラー漫画を実写化。
学生時代に受けた苛めが切っ掛けで壊れてしまった森田。
主犯格の同級生を殺し、一緒に苛めを受けていた和草に遺体の埋葬を手伝わせる。
苛めをテーマにすることで、一般的な感情移入がしやすくなっています。
だからと言って人を殺していいことにはなりませんが、何処にでもいるただの少年だった頃の森田を見ると、自然と涙が溢れてくるのです。
もしこの映画を見た後に原作を読む人がいたら要注意です。
原作の森田はウマレつきのサイコキラーです。
映画のような「救い」はありません。
ラブコメ部分はそのままですが。
このギャップが古谷作品の魅力だとも思います。
ムロツヨシの女子と話す時の必死に自然体を装ってる演技が上手過ぎて笑えます。
森田剛の演技も素晴らしい！
見た目は全然違うのに時折原作の森田に見えてしまう程です。
魂を込めているのが分かります。
正直見直しました。こんな凄い俳優だったのか。
ただ最後の最後、あの安っぽいCG（足欠損）は蛇足。
ここまで役者の演技でリアリティを高めておきながらあれは台無し。
90点
