週一映画館

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映画のレビューと音楽活動、筋トレブログです。

『人魚伝説』祟じゃー原発の祟じゃ〜

1984年 日本
ジャンル・サスペンス
監督・池田敏春
主演・白都真理

 

ある晩、一隻の漁船が何者かの襲撃を受ける。
それを目撃していた漁師の啓介もまた殺されてしまう。
啓介の無念を晴らすため、海女の妻が復讐へと立ち上がる。

モリを手に海を泳いで敵陣へ侵入する姿は、未来少年コナンもしくはゴルゴ13を彷彿とさせます。
逃げ惑う人々を無作為に殺しまくる姿はさながら都井睦雄(明らかに八つ墓村を模したと思われるカットもあり)。
最後は杖を振り回す間寛平状態(それでも気づけば死体の山)。
息を切らしフラフラになってる女一人を、誰一人取り押さえられないのは違和感ありまくりですが・・。
原発開発がバックにあったり、終始シリアスな物語と展開なのですが、ここまで無謀、壮絶極まりないと笑えてきます。プールでの殺害シーンは説得力もあり、とても美しいです。
土砂降りの雨とひぐらしの鳴き声が、リアリティをかき消していくかのようです。
ひぐらしのなく頃にで、圭一鉄平を殺すシーンを思い出します。
物悲しくも何処か幻想的なテーマ曲も哀愁を誘います。

ちなみに監督の他作品は「スケバンマフィア 肉刑リンチ」「セックスハンター性狩人」とかヤバそうなタイトルばかり(笑)
本作も決して頭が良さそうに見えない内容ですが、過激なシーンがてんこ盛りで個人的に大好きな作品です。

 

90