療養所で虐待の末殺された女が、窓辺に立つ自分の姿をたまたま外から見かけただけ(現場を目撃したわけではない)の人達を呪うという、あまりに理不尽な内容。
女にとって、自分をスルーした人間は自分を殺した人間と同じということなんでしょうか?
メンヘラの発想は理解し難いものがあります(そこが一番怖い?)
ようやく療養所を訪れた吉岡に対し「やっと来てくれた。あなただけ許します(許すって何を?)」と、呪いを解かれる吉岡。
リングならこれはブラフです。
女が壊れた壁の中から出てきたり、紙切れのようになって空へ飛んでいったり、時おり差し込まれる伊藤潤二の漫画に出てきそうなギャグなのか何なのかよく分からない紙一重表現も、相当シリアスな内容なだけにどう飲み込めばいいのか悩みます。
女が冒頭で発見された遺体と混同されていた辺りまでは、ミステリーっぽくて面白いです。
50点