週一映画館

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映画のレビューと音楽活動、筋トレブログです。

『死霊のえじき』豚の臓物で窒息しろ!

1985年 伊
ジャンル・ホラー
監督・ジョージ・A・ロメロ
主演・ジョセフ・ピラトー

 

ゾンビ映画の中で最も気持ち悪い映画と言えば?」と聞かれれば、間違いなくこの作品を挙げます。
本物(豚の臓物)を使っていたのは有名な話ですが、そのためか見せ方が露骨なんです。
どうぞ隅々まで見てくれと言わんばかり。
グロさは間違いなくダントツです。

個性的なキャラクターが多いのも本作の魅力。
中でもローズ大尉の糞野郎っぷりと、その報いを全身全霊で受け止める豪快な死に様はゾンビ映画史に残るものです。
「俺の肉で窒息しろ!」は名言。

ゾンビに首を引き千切られる部下の悲鳴が「ミィギィァァァアーー↑」と1オクターブ上がるのも実に印象的。
あと人体脆過ぎ(骨の概念なし)。

SFに振られた挙げ句片腕を失い、自暴自棄になって仲間を道連れにするミゲル
土壇場で十字を切る図々しさは、ローズに勝るとも劣りません。

知育されたゾンビ、バブの存在も面白いですね。
彼こそが本作の真の主人公と言えなくもないです。
バブとローズの対決シーンは、ローズの解体式を含め本作の目玉です。

ロメロ監督にすれば資金不足で消化不良に終わった作品かもしれませんが、間違いなく後世に残るゾンビ映画の一つです。

 

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