1988年 米
ジャンル・ホラー
監督・ウェス・クレイヴン
主演・ビル・プルマン
フグの毒やらミイラの骨やらを混ぜ合わせて作ったゾンビパウダー。
その粉を浴びせられた者は一時的な仮死状態となってしまうのです。
ゾンビパウダーを医学に役立てようと、一人ハイチに降りたったアラン博士。
パウダーを作ることができる男(ルイ)と接触するが、ペテンにかけられてしまう。
本作はゾンビの出てこないゾンビ映画です。
代わりにミイラや亡霊などが出てきますが、基本スピリチュアルな物は全て夢の中の出来事として描かれています。
ある意味究極のリアルホラー映画と言えなくもないです。
燃え盛るボートに乗るミイラの花嫁や、棺桶の中から血が湧き出てくるシーンは印象的。
いかにもエルム街の悪夢の監督といった画ですね。
登場人物も個性的で◎
きな臭さ全開のルイも実は良いやつ。
アランにパウダーを手渡したあと、頭金にと言って腕時計を奪っていくのですが、その時にアランの目を見て音(時計の)を確かめるんですよ。
その仕草が妙にグッとくるのです(後の彼の運命を辿ると余計に)。
そしてアランを国から追い出そうとする、やたら表情のクセが強い秘密警察のボス。
是非中川家に「グアムの税関」の派生として、「秘密警察のボス」をやってもらいたい(視聴者に伝わるかどうかが問題ですが)。
後半は黒魔術を使って、何度もアランにサイコクラッシャーを仕掛けてきます(笑)
ラジオで伊集院光氏が最高につまらない映画としてレビューしていましたが(ネタとして)、そこまでではないと思います。
少なくとも劇場でう●こは投げません。
60点