2013年 米
ジャンル・ドラマ
監督・ジョン・カーニー
主演・キーラ・ナイトレイ
失恋した夜に友人のライブで無理やり自分の曲を歌わされるグレタ。
元レコード会社の重役であったダンは、グレタの曲にインスピレーションを受けデビューを促す。
デモテープを持たないグレタに「何のために曲を作ってる?」と尋ねるダン。それに対し「ただ作ってるだけ」と答えるグレタ。
楽曲は形のない物ですからね。
形にする作業が別に必要になってくるのですが、そこに関心のない人もいるのです(自分も昔そうでした)。
少なくとも聞いてもらうために作っているわけではないということですね。
欲がないというか純粋なんだと思います。
元彼に自分の曲を大衆向けにアレンジされて不満を漏らすグレタ。
聞き手に媚びた音作りより、オリジナルを大切にしたいという気持ちもよく分かります。グレタとダンが互いのプレイリストを聞きながら町を徘徊するシーンが素敵。
言葉ではすれ違ってばかりでも、音楽を通じてなら互いを理解し合える(価値観に歩み寄れる)、そんな場面が多く見られるのも本作の魅力の一つ。
キーラナイトレイの歌も中々良いです。
キーラと言えばドミノのイメージが強かっので意外でした。
監督はキーラの音楽技術に不満を抱いていたようですが、どこかぎこちなさが残る方が役にあっていたと思います。
60点
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