2003年米
ジャンル・ホラー
監督・ジャン=バティスト・アンドレア
主演・レイ・ワイズ
クリスマスを妻の実家で過ごそうと、一路車を走らせるハリントン一家。
道中、森に佇む赤ん坊を抱いた女性を助けようとするが・・。
しかしこの女、ショック状態か何か分からないのですが、一言も話さないのです。
事故にあったかのか事件に巻き込まれたのかも分からない、そんな見ず知らずの人間を助けますかね?
しかも定員オーバーだからと、自分の娘を降ろしてまで乗せるとかありえない。
わたしならスルーですよ。
そしていくら走っても目的地に着かない。
街灯も民家も何もない一本道。
なのにまた同じ所へ出てしまう。
まるでサーキット場を走っているかのような無限ループの恐怖。
いや、カーブもないので異次元へ入り込んでしまったという方が正解か。
次第に宇宙人説を唱える息子と、怪談を語り始める父。
いったいどうなってしまうのか・・?!
マリリン・マンソンをディすっているだけの、何の答えもない不条理ホラーかと思いきや、ラストはなるほどスッキリです。
全ての謎が見事に回収されています。
これは全く予想できませんでした。
よくあるオチといえばそうなんですが・・。化け物や霊が出てきたりとかは無いのですが、じわっときますね。
恐怖を煽るようなBGMも無く、道路の真ん中に放置してある乳母車とか、「静」の恐怖演出が上手いです。
クリスマスイブの話ではありますが、9.9割何もない夜道が舞台です。
クリスマスに何か映画を・・という方はご注意のほどを。
評価:90点