※注意《ネタばれあり》
自らの地位を守るため、順風満帆な人生を自ら踏み外していく八杉恭子。
なぜ我が子を殺す必要があったのか?
府に落ちません。
邪魔なのだとしても相手はもう大人、事情を話し、離れて暮らしてくれるよう説得すればよかったのでは。
純粋に母を慕うだけのジョニーが、今の生活を脅かす程の存在にはどうしても思えないのです。
人を殺し、自首しようとするもう一人の息子(恭平)を諭す言葉も無茶苦茶です。
「服役して被害者が生き返るの?一生悪人として生きなさい」と。
いや、自首するのはそういう事でなく、遺族のためですよ。
事件の経緯を知るのは、遺族にとって唯一の救いです。
人の道を踏み外した恭子に、人としての心の在り方を問う棟居(松田優作)。
そして恭子の出した答えは・・。
原作はどうか知りませんが、本作では、恭子がこうなってしまった事に全く共感できないのが残念です。ラストシーンも印象的。
あのタイミング(デザイナー賞の発表会)で恭平の死を告げるとか、棟居のドSっぷりときたら。
そして表彰台での独白。
沸き起こる謎の拍手喝采。
集団リンチですよ、これは。
個人的にテーマソングは吉田拓郎の「夏休み」の方がしっくりくる気がします。
ジョー山中さんは大ファンなのですけどね。
カーロスリベラですよ。
評価:80点
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