1989年 香
ジャンル・アクション
監督・ジョン・ウー
主演・チョウ・ユンファ
律儀で心優しい殺し屋、ジェフリー。
ある晩、誤って堅気の女性(ジェニー)の目を傷つけてしまう。
ジェフリーはジェニーの治療費を稼ぐため、最後の殺しを引き受ける。
日本の配給会社が勝手に男たちの挽歌最終章とつけてますが、挽歌とは全く関係ありません。
なんやかんやこの後も、チョウユンファ主演の別タイトル作品に「新、男たちの晩歌」とつけられてますし(沈黙セガール現象ですね)。
ただし泥臭い友情劇、男の美学、裏社会における仁義を描いた世界観は挽歌そのもの。
チョウユンファ始め、お馴染みの顔ぶれもちらほら。
2丁拳銃による至近距離での滅多撃ちなど、ジョンウー監督ならではの演出も健在!
挽歌ファンなら間違いなく楽しめる映画です。危険をかえりみず、組織からジェフリーの報酬を取り立てるシドニー。
犬と呼ばれながらも組織へ一矢報いるその姿に胸を打たれます。
ジェフリーを追ううちに、その人柄に感化されていくリー刑事(本作で最も感情移入できる人物)。
互いを認め合い、共通の的と戦う二人。
銃弾と鳩が飛び交う協会での激闘は、芸術的で美しくすらあります。
そしてまさかの春琴抄。
「お師さまの世界へやって参りました!」的な。
殺し屋のラブストーリーに切ないラストはつきものです。
白ワンピースの少女が凶弾に倒れるのはもはや定番。
美少女でなく、ぶさ可愛いのがリアル◎
90点
映画に登場する銃にも注目。
挽歌でお馴染みのベレッタM92F 90年代映画に欠かせないH&KMP5。
教会での銃撃戦で打活躍!!
メジャーな銃が使われるなか、狙撃に使われるAK47ドラグノフはかなりマニアック。