1971年 米
ジャンル・サスペンス
監督・ジョン・ハフ
主演・マーク・レスター
小さな恋のメロディのマークレスター主演。
パレードの最中、大統領を狙撃する犯人を偶然目撃してしまったジギー少年。
犯人は口封じのためジギーを殺そうとする。
ジギーはとにかくひたすら逃げるのみ。
大人顔負けの腕力で立ち向かったり、ご都合主義全開のトラップで一泡吹かせたりもしません。
けどそれが良いんです。
子供が大人に勝てるわけがないのですから。
こういう映画は大概子供視点で作られる事が多く、不条理が過ぎるのです。
ラピュタやホームアローン、グーニーズしかり(勿論子供の頃はそういう映画が好きでしたが)。
逆に大人は出来損ないの集まりだったりするのですが、本作の犯人はジギーの友人の女のコを撃ち殺したりと容赦がありません。
しかもジギーは所謂オオカミ少年で、誰もジギーの言う事を信じてくれないのです。
そんな中、祖父だけがジギーの異変に気付いてくれます。
最終的に大人達が全て解決してくれるのですが、それでも必死に逃げていただけのジギーは、なんだかんだ最後の最後に一皮剥けた表情を見せるのです。
ただ逃げていただけとはいえ、命がけだった事が少年を大きく成長させたのですね。
子供が実に子供らしく、大人でも共感できる良作です。ラストのカーチェイスは中々の迫力!
80点