週一映画館

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映画のレビューと音楽活動、筋トレブログです。

『ジョーカー』明日は我が身

2019年 米
ジャンル・スリラー
監督・トッド・フィリップス
主演・ホアキン・フェニックス

 

脳機能障害から理不尽な暴力と偏見差別に苦しむアーサー
ある日電車内で3人の男から暴行を受け、そのうちの2人を射殺してしまう。
これをきっかけに自我を開放していくアーサー。

「僕の人生は悲劇じゃなかった。喜劇だ」と。
それまで自分を苛めてきた人間に復讐するため、いわゆる無敵の人、ジョーカーへと変貌していく。

善悪の価値観は人それぞれです。
社会のルールに沿っているに過ぎません。
ただ、社会から疎まれ見放された人間が、果たしてその社会のルールに沿う必要があるのかどうか。
ジョーカーのスーツが信号色(社会が作り出したルールの象徴)でコーディネートされているのも、社会に対する皮肉のように見えます。

ジョーカーの行動を異端とするなかれです。
歩行者や自転車となれば、「ま、いいか」と容易に信号を無視する人も多いはず。
彼らは公道上においてのある意味弱者です。
弱者ほど自分本位な理由で容易にルールを破ることができるのです。

自分も含め、人はあらゆる分野で弱者になる可能性があります。
その時頑なにルールを守っていられる人間がどれだけいるか・・。

ジョーカーの凶行を称賛はできませんが、最後はとてもスッキリしました。

 

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