週一映画館

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映画のレビューと音楽活動、筋トレブログです。

想像力を育てる

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先日一宮市であった火災事故に対して、改めて考えさせられた事があります。
まず事故なのか事件と言うべきなのか・・、原因は中学生二人組による火遊びです。

パレットについていたハチの巣を、スプレー缶を使った火炎放射で駆除しようとして、工場に火が燃え移ってしまったようです。

14歳以下は刑事責任を問えないとの事なので、泣き寝入りです。
損失した工場、資材、製品、これからの売り上げ、従業員の補償・・被害総額は何千いや、億でしょうか?

刑事責任を問えないとはいえ、もし死傷者が出ていたら、例えそうでなくても、これ程の損害を大勢の人にもたらした事を、家族揃って一生背負って生きていかなければならないのです。

問題は、親としてこれをどうやって食い止めればよかったのかと。
彼らは特別(キチ外とかサイコパス)ではなく、いたって普通の少年だったはずです。
少年は誰もがこういった危険で攻撃的な遊びをする時期があります。

わたしが小学生の頃、手作りによる武器遊びが流行した時期がありました(映画の影響)。
わたしは三節棍を愛用していましたが、友人の中には鎖鎌(鎌に鎖を付けて振り回す暗器⦅当然本物の鎌⦆)を使っている者もいました。
それで4者入り乱れてチャンバラをするわけです。
一歩間違えれば大惨事です。
しかしそれが分からない。
遊びに夢中になるあまり、その先にある「もしも」に気づけない。

故意に放火をしたのだとしたら、それは当人に、そして家庭環境に問題があったと見るべきです。
起こるべくして起きた事であって、食い止める術がどうこうの問題ではありません。

普段から火遊びばかりしているようであれば、親が「もしも」を察知してやれる事もできます。
ですが、そういった前触れがない場合もあるのです。
ある日突然思いついた遊びが、大惨事を招く事があるのです。
どこの家庭にも起こりうる事です。

「危ない事しちゃ駄目」「人に迷惑かけちゃ駄目」そんな事は重々言われ育っているのです。
だからこそ少年は放火をしないし殺人も犯さないのです。
問題は遊びの先にある「もしも」です。
それを気づかせるのが至難の業です。
大人でさえそれに気づかない人が大勢います。

幼児期から想像力を育てる事が大事です。
こうすればこうなる、ああすればああなる、ああなればこうなるかも・・という先を読む力です。

この力を育てていく事は勉強より数百倍重要です。
このような事故を引き起こさないためにも。