週一映画館

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映画のレビューと音楽活動、筋トレブログです。

『クライモリ2021』人間狩りやめました。

2021年 米
ジャンル・ホラー
監督・マイク・P・ネルソン
主演・シャルロット・ヴェガ

 

人里離れたの中で暮らす異形の者たち。
本作における彼らは、200年程前から森で生活する入植者という設定。
元々町で生活していたこともあり、ちゃんとした言葉や文化を理解している人間もいますが、基本野蛮人です。
人数と年月から考えても、シリーズ伝統の同種交配もあったと思われます。

そこへハイキングに訪れた6人の学生達。
突如1人(アダム)が何者かの罠に掛かり、穴に落とされてしまいます。

小屋に身を潜めていた仲間達は、アダムを獲物のように木に縛り付け運ぶ、鹿の頭蓋骨を被った二人組と遭遇。
「仲間を下ろせ」と食ってかかるも言葉が通じません。
その隙に自由になったアダムは、突如二人組の1人に殴りかかり、そのままぬっ殺してしまいます。彼らは入植者に捕まり裁判?にかけられるのですが、二人組の生き残りは「鹿を捕まえる罠に人間がかかっていたから、町の側へ放流してやろうと運んでいたところだった」と供述する。

・・・。

運び方考えろや!
調理場へまっしぐらとしか思えんわ!

弁明も空しく、同殺刑となるアダム。
残った学生達には暗闇の刑(目潰し)が言い渡されるが・・。

これまでの作品と一見して違うのは、彼らの目的が人間狩りではないという点。
侵入者は罠にかかって自滅こそすれ、理由もなく襲われることはないのです。
っていうか、元々それ(人間狩り)を売りにした映画だったはず。
相手が理性をもたない化け物だったからこそ、B級サバイバルホラーとして人気を得ていたのです。

後半父親が娘を助けにいく胸熱展開もあるのですが、見事に空振り(どうでもいいが親父よ、予備の弾ないのにリボルバーで3発も威嚇射撃に使うなよ・・)。
彼らの目的が人間狩りでない以上、無暗に皆殺しにできないのは分かります。
ただそうなると結局何が見せたいのか(ジャンル的に)分からなくなってしまいます。
中途半端な結末にがっかりです。

辛辣ですがタイトル汚しです。
クライモリでなければ評価は変わっていたかも。

 

50