2002年 英
ジャンル・ホラー
監督・ダニー・ボイル
主演・キリアン・マーフィー
本作の続編(3作目)制作が決まったようで、今一度オリジナルを見返してみました。
猿から媒介したウィルスによって、ゴーストタウンと化してしまったロンドン。
ゾンビに追いかけられているところをセリーナに助けられたジム。
その後フランクとその娘と共に、ラジオから流れる放送を頼りに軍基地を目指す。道中はスーパーで買い物(略奪)したりキャンプしたりと和気あいあいだったのですが、基地でフランクが感染してから急転直下。
「あの父娘の存在こそ希望だったのに」と失望するセリーナ。
確かにこの状況で個人が生きていく意味を見出すのは難しいです。
それこそ野心や野望があれば別なのでしょうが。
誰かのために生きて(支え合う相手がいて)こそ、純粋な希望を持てる気がします。
ロメロの「ゾンビ」も同様です。
最後ピーターが自殺を思い留まったのも、子供を身ごもったパーカーの未来に、希望を見出せたからなのではないでしょうか。
当時は走るゾンビにばかり注目されてましたが、今見ると結構重たい内容で、色々考えさせられる場面があります。
棚に並べられた腐ったリンゴや屋上一面に置かれたバケツ等、ある意味幾何学的なカットも印象的。
本作がアイアムアヒーローに多大な影響を与えていたことも再確認。
70点
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