優踏生として両親の期待を一身に背負い育った勉。
ある事件をきっかけに父親への憎悪が爆発。
凄まじい家庭内暴力が始まる。
もし自分の家庭がこんなことになってしまったら・・と、考えさせられる内容ではあるのですが、事実よりも脚色と憶測がメインとなっており、感情移入が難しくなっています。
親としての責任云々よりも、あくまで保身のために息子に手をかける父親。
息子に異常な愛情を示す母親。
母親に欲情し、父親への嫉妬を募らせる勉。
母子のドロドロとした性愛劇です、これは。実際の事件を元にしているだけに、少々不謹慎にも感じてしまいます。
でもこれで良いんです。
何故なら最後が怖すぎるから。
もし父親なんかに感情移入していたら、ショックと恐怖でトラウマになるところでした。
これを緩和させるための脚色変更でもあったのでしょうか。
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