1992年日
ジャンル・ドラマ
監督・クリント・イーストウッド
主演・メリル・ストリープ
平凡な家庭の主婦フランチェスカと、カメラマンのロバートとの不倫物語。
子牛の品評会に出かけた夫と子供達の留守を守るフランチェスカ。
そこに世界中を旅して回るカメラマン、ロバートが道を尋ねにやって来ます。
フィーリングと言うのはあると思うのですが、そこからたった四日間育んだ恋愛感情と、十何年と連れ添ってきた夫と子供達との絆を天秤にかけてしまうなんて、とても理解できません。
女性は男と違って、恋愛>家族となる傾向が強いように思えます。
実際この映画を見終えると必ず嫁さんは泣いているのですが、その涙の理由を聞くのも怖いです。
有名な雨の中のラストシーン。
ずぶ濡れでフランチェスカが駆け寄って来るのを待つロバート。
夫の車中でドアハンドルを握り、今にも飛び出してしまいそうな自分を必死に堪えるフランチェスカ。
この時の二人の演技は鳥肌物です。
映画史に残る、切なくも美しいラストシーンだと思います。
雨に濡れたクリント・イーストウッドの髪の毛が、より切なさを倍増させています(冗談ではなくて)。
でも純粋に感動できないんですよ。
既婚男性としては。
嫁さん曰く、綺麗な不倫の映画だと。
確かに映画は綺麗ですが、だからと言って劇中の不倫が美化されるものではありません。
お互いの感情がどれだけ純粋であったにしてもです。
独身の時に見ていたら、感想も変わっていたのかもしれませんが。
夫からすれば何の前触れもなさ過ぎて、ただただ怖いのです。
でも良い映画です。
評価:90点