週一映画館

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映画のレビューと音楽活動、筋トレブログです。

音楽への目覚め(アニソン編)

先日、漫画家のまつもと泉さんがお亡くなりになられました。
氏の代表作と言えばやはりきまぐれオレンジロード
アニメ化(87’)もされた人気作です。
ヒロインである鮎川まどかの声優さんも一昨年亡くなられたばかり。
狭い世界ではありますが、一つの時代の終わりを感じました。
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きまオレの曲はどの曲も名曲揃いです。
爽やかで疾走感のあるOP曲は作品にぴったりマッチしていました。
わたしの一番のお気に入りは長嶋秀幸さんのオレンジミステリー」です。
軽快なドラムと秀幸さんの爽やかボイスが印象的でした。

そんなわけで今回は、80年代アニメソングと自身の音楽への目覚めについて書いてみようと思います。

80年代アニメソングといえば、オリジナルからタイアップへと移行し始めた時代です。
アニメ自体も青少年向けの物が溢れてきて、曲もそれに見合うものへと変わっていった感じでしょうか。
この頃わたしは小学校高学年、やや大人びた詞曲に困惑しながらも、アニメの力も手伝って徐々にこういった曲へ関心を持つようになっていきました。

本格的に「曲を聴く」という事に目覚めたのは、ハイスクール奇面組(85’)の主題歌からです。
それまでは、曲は「アニメを見る」という行為に付随されていて、曲だけを聞く時間を持つことはありませんでした。
今のように手軽にアニソンを聞ける環境がなかったのも大きかったと思います。

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曲はOP、ED共にうしろ指さされ組が歌っていました。
生まれて初めてCDをレンタルしたのもコレ。
とはいえ彼女達アイドルユニットには全く興味がありませんでしたし、実際アニメもさほど面白くもなく(原作ファンではありましたが)、純粋に曲だけにハマっていました。

歌詞も10代の清純派アイドルらしく、片思いを綴った甘酸っぱいものばかり。
両想いではなく片思いだったのが、当時小学生だった自分がハマった一番の理由だったのかもしれません。
しかも秋元康さんの書く詞は、良い意味で不真面目なんですよね。
青少年が食いつきやすい言葉遊びが巧みに含まれていて、実にアニメ向けだったと言えます。

大人になって、淫語まみれのとんでも歌詞だった事に気づくのですが・・。

後藤次利さんの曲は多ジャンルに別れていて、尚且つオリジナリティが高いです。
メロディもドラマティックで、秋元さんの歌詞との相性抜群です。

純粋に今の弾き語りスタイルに目覚めたのはわたしが12の時、さだまさしさんの曲をたまたまテレビドラマの主題歌として聞いたのがきっかけですが、音楽への目覚めはアニソンだったのです。
おおよそわたしの年代(昭和40年代後半)からは、須らくそうなのではないでしょうか’(それを公言するには勇気が必要でしょうが)?

厳密に言うと、奇面組以前に強く影響を受けたタイアップ曲は存在するのですが、音楽への目覚めには至りませんでした(幼すぎたため)。
ただその曲は、大人になってから本格的にそのアーティストにハマるきっかけとなるのです。

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そのアーティストとは、シンガーソングライターの飯島真理さんです。
劇場アニメ マクロス 愛おぼえていますか(82’)のミンメイ役でも知られている彼女が劇中で歌う「愛おぼえていますか」
20代で懐かしさから聞いたことをきっかけに、彼女のアルバムをファーストから次々と買い漁りました。
入口はご本人が作った曲ではありませんでしたが、彼女のオリジナル曲にはそれ以上の魅力を感じました。
今では国内女性アーティストの中で最も好きなアーティストさんです。

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坂本龍一さんがプロデュースしたファーストアルバムは絶品です!
楽譜が存在しないので耳で拾っていましたが、「Bluberry Jam」とかコード進行分かった時驚愕しました。
一言で言うと音楽センスの塊ですよ、この人は。
音楽業界で才能に比例した活躍が見られなかったのは、実はアニメのせいにあったというのは皮肉な話です。
それも含めてアニメの力って凄いな~~。

そんなわたしもあと5年早く生まれていたら、アニソン?ガキか?と一蹴していたのかもしれません。