医者として、呪いのビデオの検証を依頼された安藤。妻と息子を失い自暴自棄になっていた安藤は、半信半疑ながらもビデオを見てしまう。
【※以下ネタバレあり】
リングの怖い点として、貞子の呪いを受けたものは須く貞子の協力者と化してしまうというのがあります。
妻を救ったはずの高山は例外だと思っていただけに、ズブズブの貞子信者に成り変わっていた姿に戦慄が走りました。
我が子を転生させた安藤に対して、「俺にはそんな残酷なことはできない(自分が仕向けておいて)」と言った高山の台詞にゾッとさせられます。
高山が「貞子の本を出版する。」と言ってからは、物語が現実へリンクするような錯覚を覚えました。
映画の原作は小説ですからね‥‥ひぇっ!
しかも行き着く先は貞子の呪い云々ではなく、全人類が貞子化していくのだとか。
どういうこと??!富江?
何か最後の最後でぶっこんできたなーと。
まぁ、転生した息子や高山、貞子らがいる世界が既にマトモではないのですが。
とにかくシンプルだったリングに比べて色んな要素を詰め込み過ぎた本作。
呪いの拡散方法も文章だったり受精だったり、「呪いのビデオ」という絶対最恐アイテムの存在がぼやけてしまってます。
ホラーとしてはどうかと思いますが、SFとして面白いです。
70点