週一映画館

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無理やり食べさせるのは善か悪か

少し前ですが、保育士が児童に給食を無理矢理食べさせていたことがニュースになっていました。
児童を寝かせて無理矢理口に食べ物を押し込んだり、食べ終わるまで4時間に渡る監視叱咤の末、児童を失禁させたり。

やり方はマズいですが、残さず食べさせるという考え自体は、決して悪ではないと思います。


ただ世間的には、嫌いな物を無理矢理食べさせるのは間違いという意見の方が多いようです。
そんな意見(コメント)のなか気になったのは、「大人になったら食べられるようになる。だから子供の時無理して食べなくていい」というもの。
確かに自分もそういう経験があります。
問題なのは、成長期にあたる時期に偏食を当然とすることです。
大人は健康のことを自分で考えて嫌な物でも自発的に食べられますが、子供はそれができません。
だから、好き嫌いなく食べさせる必要があるのです。
成長期になんでも食べておくのと、大人になってから食べるのとでは重要性が全然変わってきます。

無理矢理食べさせるとトラウマになるという意見もあります。
自分も小学生の頃、昼休みが終わりそのまま掃除の時間になるまで野菜スープとにらめっこしていました。
「○○君、掃除の邪魔」と言われようやく開放されました。
結論を言うと、どうやっても食べられないものは、無理矢理食べさせるべきではないと思います。
ただそうでない物(我慢すれば食べられる物)まで、食べるよう促さないというのは違うと思います。
必要なのは、それを大人が見極めてやることです。
調理方法を変えたり味付けを変えるというのは、見極めの第一歩です。
ただ学校や保育園にできることは限られています(食べもののありがたみや、健康について教え、あくまで自発的に食べられるよう促す程度)。

偏食の改善は、本来家庭で実施すべきことです。
保育士や教師の仕事ではありません。