週一映画館

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映画のレビューと音楽活動、筋トレブログです。

『MAKO』甘えてばりでごめんね・・

2021年 埃
ジャンル・パニック
監督・モハメド・へシャム
主演・バスマ

 

まさかまさかのエジプト産鮫映画!?
他国で作られてたら絶対ミイラ化した鮫が財宝目当てにピラミッドに侵入してきた盗賊を襲うやつにされてます(そういや砂漠に鮫出るやつあったな)。
しかし本作はいたってシリアス。

ドキュメント映画の授賞式で表彰されるラナだったが、その場で誤審査が発覚。
堂々とインタビューに答えていたラナは失笑をかうはめに。
こんなことってある?!
最初に言ってしまってはなんですが、本編よりこのオープニングが最も衝撃的でした。

大衆を見返すため今までなかった斬新な映画を撮ろうと一念発起するラナ。撮影クルーと共に91年に沈没したセーラムエクスプレス号の調査に向かう。
しかしそこは鮫の巣窟で・・(合唱)。

仲間が船の一部に挟まって動けなくなったり酸素の奪い合いで喧嘩になったり、終始ありきたりの展開。
結局どんな映画が完成したのかは知りませんが、とりあえずこの映画に目新しさは微塵もありません。

鮫に襲われる描写も一瞬だし(鮫がカメラを横ぎったと思ったら人がいなくなって・・)まるで定点カメラに収められた交通事故現場です。
最後やっと真正面からやってきたかと思えば食べられる直前で終わるしそもそもCGだし。
おまけにクルーの半分は糖尿病だの薬物依存のポンコツだし(それは関係ない?)。

ヒューマンドラマがメインという見解もありますが、それにしたってチープです。
船体に挟まり身動きできなくなった夫に対し「ごめんなさい」とそれまでの自分を懺悔するラナ。
「君が謝るなんて初めてだな」と夫。
そりゃこんな場面になったら誰でも・・で、結局置いてくんでしょって。泣けません。

 

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