カランバという映画をご存知でしょうか?
いわゆるジャンクやザ・ショックのような、実在のニュース映像や出所不明の衝撃シーンを集めたドキュメンタリー作品です。
10歳当時、ジャッキーチェンのプロジェクトA目当てで入った映画館で同時上映していたのがこれでした。
当然どんな映画か知る由もなく「とりあえず見るか」くらいの感覚だったと思います。今思えばそんな浅はかな覚悟で見るべき映画ではなかったのかもしれません。
ロープで腕を括られジープで引きずられる男。
そしてあっという間に腕が根元からブチリ。
そもそもドキュメンタリーというジャンルを理解しておらず、終始何を見せられているのかさっぱりでしたが、このシーンのみが鮮明に記憶に焼き付いてしまいました。
ていうかこんな映画ジャッキー映画と同時上映にするなよ昭和かよ昭和だよ。
当時の感想としては「人間の腕はさもあんなに簡単に千切れてしまうものなのか?」「いや、あれは負傷して腐りかけていたからに違いない」という、怖いとか気持ち悪いとは全く違う、人体の脆さについて考えるというものでした。
勿論あれが本物かフェイクかなどと疑う余地もなくです。
さすがにこの映画がホラー好きになるきっかけにはなりませんでしたが(いや、どんな映画であれ10歳ではホラーに魅入られることはないだろう)、ある種の耐性を得た映画ではあったのは間違いありません。
今一度見てみたい気もしますが、レンタルにもないし、そもそもDVDやVHSの国内販売もされていないようです。ていうかそんな映画よく普通の映画館でやってたな。
うーん、昭和ー。