週一映画館

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映画のレビューと音楽活動、筋トレブログです。

『127時間』最悪の週末と顛末

f:id:guiter8888:20220321134940p:plain2010年 米・英
ジャンル・サスペンス
監督・ダニー・ボイル
主演・ジェームズ・フランコ

 
 
人が1人通れる程の峡谷の隙間を軽々とすり抜けるアーロン
たまたま触れたが崩れ、峡谷と岩に片腕を挟まれてしまう。
辺りは誰もいない大自然のど真ん中。
持ち物はビデオカメラ、水、ロープ、そして安物の万能ナイフ・・・。
 
一見極限状態の人間を描くシチュエーションスリラーに見えますが、実は実話なんです、実はじつ・・ひぇっ。
しかも127時間の超大作!
毎日2時間づつ見て2ヶ月かかりました・・というのは嘘で、タイトルの127時間はアーロンが挟まれてから○○までの時間です。

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岩が動かない、助けも来ないとなれば、それはもう脱出する方法はただ一つしかないわけですよ。
それは誰もが想像できることなのですが、要はそれを実行できるかどうか?ですよね。
もし自分が独身だったら、痛みに耐えかねて餓死を選ぶかもしれません。
実行するにしても、万が一偶然誰かに発見されることを願ってギリギリまで粘ると思います。

この精神力と判断力、いや本当この人凄いですわ。
でも結局最後は・・・何て言ってみる。

見終わったあとが数倍美味しく感じました。
 
 
80

『オーメン』憶測と妄想が止まりません

f:id:guiter8888:20220318192932p:plain1976年 米
ジャンル・アクション
監督・リチャード・ドナー
主演・グレゴリー・ペック

 
 
死産した子供の変わりに協会から養子(ダミアン)を授かることになったソーン夫婦。
ダミアンが5歳になった誕生日、乳母が謎の言葉を残して自殺する。
エクソシスト」と双璧をなす、悪魔系映画のスタンダード。
 
劇中に起こる怪奇現象に関しては、あくまでエンターテイメントであって、物語からは切り離して見るべきだと思います。
神父の異常な言動はモルヒネの過剰摂取により幻覚を見ていただけ、ダミアンの頭の数字は恐らく生まれた時につけられたもの(憶測)
乳母と神父は悪魔崇拝における教団の一味で、ダミアンを悪魔の子として祭り上げようとしていたのです(妄想)

f:id:guiter8888:20220318192947p:plainダミアンの母親の墓を開けると犬の骨があるのですが、これを素直にダミアンは犬から生まれたと考えるのは無理がある気がします(すり替えられたと考えるのが自然・・ですよね?)。
この映画も「エクソシスト同様、根底では悪魔の存在を否定しつつ、さも悪魔(ダミアン)の仕業のように見せかけるのが狙いであり醍醐味だと思うのです。
実際ダミアンが人外的な力を使う場面はありません。
悪魔を信じている嫁さんには猛反発されるのですが(汗)
ただやはり悪魔を完全に肯定した見方をするのは、この映画の本懐ではない気がします。

悪魔映画にしては登場人物の死に様がどれも素晴らしい、いや凄まじい。
特にカメラマンの首チョンパは、あらゆる首チョンパ映画の中でも3本の指に入る美しさ。
切り飛ばされて回転する頭部、砕け散るガラス、この一連のスローモーションには芸術すら感じます。
 
 
80
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40代の筋トレ事情

梁クリフに逆手を混ぜてみました。
逆手だと手元が見えないのが結構キツイです(格子に当たると突き指の可能性があるので)。
可動域も狭くなるので、手数が増える分腕にきます。

指のフックも角度がついてしまうせいか切れてしまいました(第二間接辺り)。
逆手懸垂は順手よりも広背筋を狙いやすいのでたまにやっていますが、移動は結構厳しいかも。

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最近の筋トレ事情ですが、やや種目の変更を行っています。

一週間のメニューはこんな感じです↓

月曜日 / 懸垂(広背筋)+リストカール(手首前腕)
火曜日 / 腕立て伏せ(胸)
水曜日 / ダンベルカール(二頭)
木曜日 / 懸垂+リストカール
金曜日 / 腕立て伏せ
土曜日 / ダンベルカール

ゴリゴリにやるとモチベーションを維持できないのと怪我のリスクが上がるので、適度にやってます。

腹筋と足は毎日のサーキットトレーニングに取り入れてやってます。
クランチやスクワットを混ぜた10分メニューです。
有酸素もやらないとゴリラ化してしまいますからね。

『エコエコアザラク -WIZARD OF DARKNESS-』エロエロアザラク

f:id:guiter8888:20220228122635p:plain2015年 日
ジャンル・ホラー
監督・佐藤嗣麻子
主演・吉野公佳

 
聖華学園に転校してきた魔術師の黒井ミサ
ある日の放課後、何者かが作った魔術結界により、13人のクラスメートと共に校舎内に閉じ込められてしまう。
 
ややグロ描写はあるものの、あくまで中~高校生女子がキャーキャー言うレベル。
ターゲット層もそのくらいなはずですが・・一部女生徒が女教師にあはんあはんされたり、セクハラ教師にスカートの中や胸をまさぐられたりするシーンも(ここだけ見れば18禁なんですが・・)。

f:id:guiter8888:20220228122728p:plainちなみこの女生徒(かずみ)を演じるのは90年代を代表するヌードル、角松かのり嬢。
高校生の色気を超越しています。
そりゃ目ぇつけられるわぁ。

黒井ミサ役の吉野公佳は原作の100倍美人。
濃い眉毛が凛々しいです。
教師に「誰だお前は?」と呼び止められ、振り向きざまに少し間をおいて名乗る姿はスケバン刑事を思い出させます(自分だけ?)。
 
ドラマ部分はわりとしっかりしているので、ホラー映画としてより、学園ミステリーとして見た方が楽しめるかと思います。
 
 
50

『48時間』ニックとエディー仲良く喧嘩しな

f:id:guiter8888:20220303105737p:plain1982年 米
ジャンル・アクション
監督・ウォルター・ヒル
主演・エディ・マーフィー

 

強盗犯のギャンズを捕まえるため、ジャックはギャンズの元仲間であり服役中のジーに協力を強いる。
 
アメリカの刑事アクションにしては演出が控えめですが、二人の粋なやりとりを見ているだけで楽しめるんですよね。
何か食わせろというレジースニッカーズを買い与えるジャック(笑)。
クズ扱いされながらも決して媚びず、尚且つ衝突を避け上手く立ち振る舞うレジー
陽気な囚人と冗談の通じない堅物刑事。
まさに水と油。
互いにマウントをとりながら、少しずつ相手を理解していく過程が面白い。
ジャックとレジーの殴り合いは、刑事アクション映画における名アクションシーンだと思います。

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特にラストシーンは秀逸。
別れ際にジャックのタバコに火を着けるレジー
「もし俺が泥棒しても見つけられるか?」
「・・・ライター返しな」
そしてエディマーフィー特有のあの笑い方。
この終わり方が好き過ぎて何度も見てしまいます。

 
 
90
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危機感の衰退

国際調査で「もし自国で戦争が起きた場合戦争に参加するか」の問いに「はい」と答えた人は日本では13%しかいないそうです。
これは戦争に参加するのが嫌だとかいう単純な消極意見ではなく、もし戦争が起きた場合、そして敗戦した場合どうなるのか?という事が、想像、理解できていない日本人がいかに多いかということだと思うのです。

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戦争に負ければ、それはもう侵略国の好き放題となってしまいます。
国は勿論それまでの日常、秩序、全てを奪われるのです。
かつてアメリカが日本をそうしなかったのは諸事情こそあれ、奇跡に近いことです。
しかしそれが逆に、現代の日本国民に「戦争で負けてもまた日本として復興できる」という根拠のない幻想を抱かせてしまったのだと思います。
負ければどうなる?という危機感の衰退、いや欠損か。
何にせよこの調査における日本の数字は、自分の国は自分で守らなければならないという国防に対する日本人の士気の低さを表しているとも言えます。

現在ウクライナが踏み堪えているのは、自国民の士気の高さがあればこそです。
彼らは皆、負ければどうなるのかという事が分かっているのです。
今のわたし達に必要なのは、現実的且つ具体的な危機感を持つことだと思います。
そのためにも今起きている戦争から学ぶ事は多いはずです。

『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』無視しましょう。

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2018年 日
ジャンル・ドラマ
監督・李闘士男
主演・榮倉奈々

 
この映画の肝、何故嫁が死んだふりをしていたのか?ですが、結局語られずじまい。
伏線もあるのでまぁ大体分かるのですが、正直メッセージ性は低いです。
どんな答えが待っているのか?と期待した人は、大きく肩透かしを食らうことになります。
映画の煽り文句にも悪意を感じます。
 
以下、わたしなりの答え(考え)。
大きな伏線となるのはちえ(妻)の父親の言葉「人生には3つの坂がある、上り坂、下り坂、まさか
これを聞かされて育ったちえ。
夫が先妻に逃げられた状況というのが、ある日帰ったら荷物もろともいなくなっていたということから、何となく先妻のストレスを感じていたはずが、「まさか」を考えなかった夫の体質に不安を感じたのでしょう。
離婚率が最も高い結婚3年目にして、それを教える(諭す)ためのちえの演技だったのだと思います。

ようは「まさかはあるから、逃げられたくなかったらもっと嫁を気遣えよ」ということ?
共感できなくもありません。
にしても毎日はさすがに・・(数年に一度とかなら分かる)。
「愛してる」の言葉も「月が綺麗」とか文学で濁したり、正直・・この嫁めんどくさっ!
あとワケわからん事に散財すんな!
ワニ5万とか(大特価3万8千じゃねぇよ)・・・。
せめて金かけずにやれ。
備えあれば患いなしとかどの口が言うとんじゃ。
無駄使いも甚だしいわ。

f:id:guiter8888:20220223115058p:plainこの嫁をシュール、可愛いと感じる人もいるかとは思いますが、結婚してからこんなでは普通に旦那に捨てられますよ。

自分は楽しいのかもしれませんが、家庭での旦那の気持ちを考えられないのは致命的です。

相手を振り回してて許されるのは交際している間だけです。
結婚したのなら変に相手を試したり諭したりせず、もっと潔くなるべきです。
タイトルのインパクトと、画のシュールさのみを売りにした凡作。
 
 
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